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日本最大級のメディア総合イベント「Inter BEE 2024」を見学しました

メディアクリエイティブ学科 1年生、2年生と合同で「Inter BEE 2024」に見学に行ってきました。
Inter BEEは、音と映像、通信に関する最新のイノベーションが一堂に会する国際展示会です。

Inter BEE 2024
https://www.inter-bee.com/ja/

学生が特に興味を持った展示を、抜粋して紹介します。

<展示>

INTER BEE CINEMA
・実際にセットされた、現場を見るという機会は中々ないもので今回の展示で見れて楽しかったです。映像でみるとしっかり部屋なのですが実際は木の箱に入ってるというイメージに近く実際の現場はこんな感じなんだなと思いました。またふんわりとした印象を与えるためにスモークをたいていたのにも驚きました。
・相棒シリーズの撮影監督の会田正裕さんのトークショー。相棒の製作現場がどのように進歩してきたかを知った。
https://www.inter-bee.com/ja/forexhibitors/conference/cinema/

AOTO
車は動いていないのに、車の後ろで映像を流す事でまるで街中を進んでいるかのような映像が撮れるセットを見ました。照明も映像に合わせて変わっていて、リアリティのあるものになっていました。ロケ地を抑えられなかった時などに活用できそうだと思いました。
https://jp.aoto.com/

イノベーターワン
・3Dのディスプレイや球体のディスプレイなどがあった!!見てて今回のInterBEEで一番面白く、興味深かった!
・「Miramage」画像や映像がとても綺麗だし画面に映し出されてる映像の中の瓶が3Dに見えたり、全て映し出されるのが繊細ですごいなって思いました。そのような技術を使えば実際に買う前にサイズ確認とか出来たりする時代が来るのかなって思いながら見るのも楽しかったです。
https://www.innovator-one.com/

HASHILUS
・一言で表すと感動。VRで現実に映像とリンクするタイプであるワードを言うと映像が映し出されてきます。その時点で感動です。渋谷を探検するvrもあり乗り物に乗って探検しました。一度やってみれば感動がわかります。
・VRと現実を融合した没入体験をした。これらを活用したらネットでの買い物に実際の大きさを反映させたりして買い物の幅が広がる。
https://hashilus.co.jp/

Panasonic Connect
kairos スイッチャーのプレゼンを見たのですが、レイヤーを沢山分けて今回ダンサーさんのダンスをリアルタイムでかっこいい編集を加えて色々な画角や、画面分割などをしてかっこいい演出を出していて、これからのスポーツなどのライブ配信でもかなりかっこいい映像が作れるのではないかと思いました。
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services/proav_it-ip-platform

FUJIFILM
壁に触れると映像が反応して金魚が寄ってきたり花火が打ち上がったりする技術がとても面白かったです。小さな子供が自由に楽しめるおもしろい技術だと思いました。
https://www.fujifilm.com/jp/ja/business/optical-devices/projector

ケンコー・トキナー
スマホでも使えるフィルムのようなものが展示されていて、今後撮影する時に使えたらいいなと思いました。
https://www.kenko-tokina.co.jp/lp/omni/

PROTECH
指定の位置に立つと反転した文字が反射して周りに気づかれずにカンペが見えるという技術でした。普及は既に進んでいるらしく、総理大臣が会見などをする際にも両端に置かれて使用されていると聞き驚きました。
https://protechweb.jp/

ABEMA・WINTICKETAI
自動生成を使って自動で動画を作ったり、ネットニュースの記事を作るというソフトが展示されていた。かなり正確で不自然な字幕など無く、とてもよく出来ていた。https://www.cyberagent.co.jp/techinfo/news/detail/id=30996

日テレ共創ラボ
・「変顔スパイ」AIを使って元々の顔からどれくらい変顔してるいるか%で表してくれるので自分の変顔がどれくらい変顔なのかを考えてくれる。
・自動で人物の顔にモザイクをかけるライブ実演があってどんなに多くても一人一人にモザイクかけてるのがすごいと思いました。
https://lab.ntv.co.jp/

真耳Online
体験型のもので、大の大きさ、小ささをまるバツ形式で簡単なテストができるものになっていました。担当者さんいわく、音を正確に聞き取る耳を持っているかどうかはかなり業界では必要な力のようで、新人が最初に通る道だと言っていて、そう言った話しがきけたのもあり印象的でした。
https://www.noe.co.jp/business/psychoacoustic/

XRLab@NTUT&GoldenSlash(Taiwan)
ここでもVRを体験できボクシングでスコアを競うゲームを体験した。ジムに行かなくても登録みたいなのをして外に行けないとかでも自宅でボクシングジムのトレーニングが出来ると思った。サンドバッグを殴らなくてもシャドーでフォームの確認など。
https://www.instagram.com/official_dcexpo/p/DCNzlqZzq5b/

NHK
歴代のカメラ展示。テレビ放送の歴史を感じることができ、印象に残りました。
https://www.nhk.or.jp/strl/event/interbee2024/index.html

FOSTEX
4ch speaker system というものがとても魅力的だった。歩いている時に包まれるように音が聞こえてきて右にあるスピーカーから聞こえているのになぜこんな聞こえ方をするのか気になって詳しく見てみた。
https://www.fostex.jp/

TASCAM・Audio-Technica
自分のパソコンに使用しているマイクのメーカー廉価モデルではなく、プロの現場で使用されているマイクや機材を見て自分の配信に取り込めそうな構成を考えてみるのが面白かったです。
https://tascam.jp/jp/support/news/6118

<全体の感想>
・Inter Beeの見学を通して、最新の映像技術とコンテンツの進化を直接体感できて、非常に刺激的な経験だった。様々な展示を実際に見て、技術は日々進化していっており、その進化はエンターテインメントの世界をますます広げてくれるものになっていると感じた。

・去年のCEATECに引き続きの幕張の大型展示会だったが、学んでいる分野のものが多くて見ていてとても面白かった。全体を通して感じたこととして、「AI搭載」という言葉が飽和してるなと感じた。数年前まではAIすげーーとなっていたが今となっては、搭載されている体でさらにどれだけ使いやすいかが各社全面的に売り出していたように感じた。

・見たこともない本格的な機材ばかりで、これらを使いこなせたらとても楽しいだろうなと思いました。また、海外の方も多く来場しているのが印象に残りました。

・自分が想像していたよりも高性能でいろんなことが可能な機材がたくさんあって本当にびっくりしました!自分が作りたいものを実現する道具はたくさんあるから、その道具を使いこなせるようなイメージと知識を蓄えていきたいとも思いました。首にかけてるカード(?)がuserの人たち、みんなクリエイティブを感じてかっこよかった!!(?)監督やカメラマンだけじゃなく、カメラや機材を作っている人やさらに高性能にしようと日々考えている人たちなど、本当にたくさんの人の努力と知識で映画などの作品が作られてると思うと、エモくて泣いた。

<まとめ>
展示には専門的なものが多く、一見、理解が難しいものも多くありましたが、それぞれのブースのスタッフの皆さんが丁寧に説明をしてくれました。学生それぞれに多くの学びがあり、モチベーションに繋がったようです。映像を制作する立場として、その技術の背景には、多くの技術者や研究者が関わっていることを知ることができて、貴重な機会になりました。
2024年11月13日(水)