STORY

降りたことのない駅で降りてみる

5月のゴールデンウィークを使って、1年生に出した課題。

「降りたことのない駅で降りてみる」について書いてみたいと思います。

メディアクリエイティブ学科では、1年生の初めに「視点を養う」ということをやっていきます。普段見ている日常風景から、発見ができるように、日常的に様々な視点でモノを見る習慣をつけていきます。

YDAの校舎内を歩き回ったり、新横浜の街中を歩き回ったり、そして5月のGWにこの課題をやりました。降りたことのない駅であれば、地元の隣駅でもいいし、定期券内の駅でもいいし、東京に出てもいいし、本当に行ったことのないような遠くまで行ってみても良い。ただその駅でおりて自分なりに発見してきたものを写真に撮ってきてもらうという課題です。

「降りたことのない駅で降りてみる」って本当にやってみたことのある人は、そんなにいないのではないでしょうか。目的もそれほどなく、なんとなく降りてみて、街を歩いてみる。

そうして異邦人となって街を歩いてみると、いつもと少し違う視点になって、これまで気にしたことも無かったようなことが見えてきます。

今回の課題では、事前に視点を設定してもらいました。

・「小動物視点」 小さな動物の視点で、いつもは見ない低い視点で街を歩いてみる。

・「すっごく背の高い人の視点」 高い場所にあるものや、見上げたところにあるものを見つけてみる。

・「壁や看板が気になってしまう人視点」 看板や壁などを中心に見て街を歩いてみる。

視点を設定することで、いつもとは違う視点だから見える風景を探すようになります。

いつもとは違う視点でモノを見る。常に様々な視点を身に着けることは、これからのクリエイター人生において本当に大切なものです。